35.どこかの遠い町で その1


とある町にグラッセ一家が引っ越してきました。


夫のアンドレイさんと、妻のフランソワーズさんです。
事情があって仮名で暮らしているといううわさです。

普段はパパドレとママカルと呼ばれています。
黒髪の子供はレニエ君。
パパがその昔、着ていた仕事着を好んで着ています。

金髪の子供はフランソワちゃん。
女の子なので本当はお母さんと同じフランソワーズというですが、男の子っぽいのでみんなからフランソワと呼ばれています。
フランソワちゃんはママとじゃんけんして遊んでいます。
レニエ君はパパとボクシングで遊びます。
ただいまの勝負は〜
レニエ君の勝ちです〜!

優しいパパドレ。

「ママ、僕、パパに勝ったよ」

どちらかと言えば、いつもはおとなしいレニエ君。
パパが遊んでくれたことが何より嬉しそう。

「あらそう、良かったわね」
ママカルも嬉しそうです。
その頃、パパドレはフランソワちゃんをはぐはぐしてました。
さて、楽しい夕食です。
色んな出来事を話しながら夕食を取ります。
テレビのスイッチはオフにしました。

「フランソワ、ちゃんと椅子にすわりなさい」
パパドレが呼びかけます。

食事が済んだら、子供たちも片付けのお手伝い。

「パパ、食器洗い機の前から早く退いて下さい」

みんなでお片づけ。
パパドレも家事を手伝います。
というか、ほとんど主夫?
子供たちは少しお勉強をします。
「もう疲れちゃった」
そろそろ子供は眠る時間です。


「良い夢を」
ママカルが寝かしつけます。
子供たちが眠ってから、夫婦はダウンタウンに出かけていきます。
レストランで食事。
独身時代を思い出していちゃいちゃします。
服を試着してみます。
なんだかんだと買い物をしました。
翌日、パパドレはダウンタウンでこっそり買ってきた花束をママカルにプレゼントします。
感激して、再び盛り上がる二人でした。


ははは…、勝手にやっとくれ。


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2007.5.18.