17.ジェローデル家の一日




私の名はヴィクトル・クレマン・ド・ジェローデルだ。

訳あってシムピの世界に住んでいる。

本来はきままな一人暮らしの予定が、子供をひとり預かっている。

孤独を愛する男、それが私だ。

子供など……
ふっ…、どうして私が面倒を見ねばならないのだ。


←なぜか冷蔵庫に向かってつぶやくジェローデル。

この子がル・ルーと言って、マドモアゼル・オスカルの姪なのだが、生意……ごほごほっ、しっかりしたお嬢さんだ。

なぜか私についてここまで来てしまい、一緒に住むことになった。

本当は独りのほうが気楽で良いのだが…



「シャワーを浴びるから出ていって!」

むむっ…、小さくてもしっかり女のつもりだ。
出る所も出ていないのに…
なぜか夕食を立ち食いする二人。

しかたない、子供の相手でもするか、と、ジェローデル。

「好きなものはコマ回しかな〜?」
「コマまわしは嫌ーい!男の子の遊びだもん」

(ふっ…可愛くないな)

と、言っているとシャワーの水のあふれる音がする。

「シャワーの水をこぼしちゃった!」

あわててお掃除するル・ルー。

「いけない子ちゃんでちゅね〜っ」

思わずコチョコチョするジェローデル。

(ヲイ!言ってることとやってる事がちがうぞ、君)



ふっ、子供がいると、見るテレビまでアニメか……


つまらん…


「ほらほらーっ、テレビよりお兄ちゃんのほうが面白いでちゅよーっ」

ついムキになってル・ルーを笑わせようと、お手玉をするジェローデル。

もちろんル・ルー、大喜び。

意外と気が合う?
そうこうしているうちにアントワネットさんがたずねてきました。

「こんばんは!おばちゃま」
「まあっ!おばちゃんですって?!」(怒)

ル・ルーから見れば確かにおばちゃんですよ、アントワネット様…。(^^;)
しかしいきなり二人は人間関係が悪化。
びっくりしてル・ルーは半泣きに…

すぐにル・ルーは疲れて寝てしまい、手持ちぶさたでプールに入るアントワネットさん。


何だか知らない人がやって来たなぁ。

まあ、プールに入って楽しんでいってもらおう。

ちょっと距離を置いて見守るジェローデル。



しかしその後、ル・ルーを泣かせた?と知ったジェローデル。

とたんに、アントワネットさんに対し、言いたい放題。


決裂。


「ふんっ、ル・ルーをいじめるとしょうちしないぞっ!」

別にアントワネットさんがいじめた訳でもないんですけどね…。

なんだかんだと言って、しっかり保護者モードのジェローデルでした。


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2007.4.6.