アンドレ、公園の池の魚にエサをやってます。 春ですねぇ。 そう言えばオールドタウンでトマトの種を買っていたオスカルさんのことを思い出しました。 アンドレも家庭菜園をやってみたくなったようです。
	さっそくオールドタウンに行くと、またオスカルさんに出会いました。 「このあいだはどうも〜」 アンドレ、フレンドリーにご挨拶。 左下のおじさんは大道芸人で、何か楽しそうな芸をしています。 この時、オスカルさんは楽しそうに見学してました。
	少しの間、雑談を楽しみます。 そしたら目の前で老夫婦が大げんかを始めたので落ち着きません。
	ちょっと場所を移動しました。 「君の家ってセンスいいね」と、アンドレはどうでも良いことを言ってオスカルさんを誉めます。 「ところで趣味は何？」
	「財テクかな」 オスカルは淡々と言います。 お金持ちなのに、それでもお金にはしっかりしているようです。 一方のアンドレはどうもお金に執着がなさそう。 人生、楽しかったら万事オッケー！金は天下の回り物！のタイプらしい。
	「それとかグルメとか」 オスカルさんはこの時、ちょっとお腹がすいていました。 でもアンドレは自分がお腹いっぱいなので、適当に返事してしまいました。 彼女との食事のチャンスをうっかりつぶしたようです。
	しまったな〜！ さっき食事に誘えば良かったんだよ、オレ。 アンドレ、ベンチで休憩しながら反省。
	でもオールドタウンから帰る時、もう一度ばったり出会ったオスカルさんはにこやかに手を振ってくれました。 「よかったー。嫌われてないや」 アンドレ、一安心。
	翌日、アンドレはオスカルさんを自宅に招待することにしました。 ドキドキで電話したところ、「誘ってくれて嬉しい。すぐに行く」と二つ返事。
	「ようこそ！」 「こんばんは！」 「さあ、どうぞ入って」
	「オレ、そんなに料理がうまくないんだけど」 「いや、おいしいぞ」 オスカルさん、一皿平らげます。 聞けばオスカルさんは跡取りになるように男として育てられたらしく、言葉遣いが男っぽい。でもそれがアンドレにはセクシーに感じられます。 なかなか楽しそう。
	「テレビでも見る？」 アンドレは提案しますが、オスカルさんはイマイチ乗り気ではなさそう。
	そして、オスカルさんはすたすたとプールに向かい、突然泳ぎはじめました。 なんでやねん？ この時、時間は夜の１０時ぐらいで、普通なら泳がないのになぁ。 オスカルさん、よほどプール好き。
	あっけにとられていたアンドレも、プールは好きなので二人でしばし一緒に遊びます。 なんつーか、よくわからない二人だ。 しばらくしてアンドレは、部屋を片付けようと先にプールから上がりました。
	アンドレが、玄関先のごみ箱のところに行ったとき、オスカルさんは「ごきげんよう、またね」と帰ってしまいました。 それも水着のままで。 ちなみに時間は午前１時。 「よくわからない女性だ」 ぼう然と見送るアンドレ。 でも、そんなミステリアスな所がクールで良い、とか思ったのかも。
	ところで、この夜、アンドレ宅に泥棒が入りました。 アンドレ、一応起きたけれど寝ぼけているところ。 タンスの前に泥棒が。
	結局、壁の船の模型とパソコンを盗られました。 次からは泥棒よけに警報機を取り付けることにしました。
でもどうして、オスカルって商業施設のダウンタウンに現れずに、農園にばっかり出没するんだろう？ 人が多い所ってきらいなのかな〜？謎〜？

2007.4.3.